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ビジネスモデル

強みを伸ばすか、弱みを消すか【2】

強みを伸ばすか、 弱みを消すか

どちらに資源を投下するかと言えば、創業を含め中小零細企業の場合は、 強みを伸ばすご支援をすることが多いです。

理由の一番は、もちろん、そちらの方が、効果が出やすいからです。
何度も記事にしおススメしております、 アイディア勝負のブルーオーシャン戦略にしても、 もともとの強みを活用したものの方が進めやすいということは、 ご理解頂けると思います。

その強みに、 機会(自分の力では動かしようのない、社会の動向や変化によるチャンス) を利用して、他社に真似できないほどの 強みに育てられたら言うことはありません!!!

他人事であれば、多くの方がこうお考えになることでしょう。

ところが、実際のご支援に入りますと、皆さんが口を揃えておっしゃるのは、

  • ◆ ここが悪い
  • ◆ これが無い    
  • ◆ 人材の力不足
  • ◆ 情勢が悪い

などなど、悪いところばかりを列挙されます。

これらが改善されないと、儲かる商売にはできません・・と、 まるでできない理由を探して、失敗を証明している かのようになってしまうことも多々ございます。

ですが、実は、弱みは 強みの裏返しですし、 ピンチはチャンスでもあることは、間違いありません。

成功される方は、おしなべて、困る部分を活用するのがお得意でらっしゃるようでございます。

もちろん、何もリスクに目を向けずにいけいけドンドンではいけないことも周知のことです。 新規に事業を起こされるとき、留意をして頂きたいことは、

  • 組織づくりも並行整備すること
  • 引き際(撤退戦略)を検討して、撤退基準を決めておくこと
  • 強みは弱みと表裏一体であることを意識し、陥りやすい穴を認識すること
  • 事業の存続を脅かすほどの弱みを抱えている場合は、これを顕在化させない手段を講じるか、先に対策をうつこと

などです。

強みは弱みと表裏一体について、もう少しお話しますと、

強み:「小回りが利く」や「顧客に応じて柔軟に対応できる」は、
弱み:「標準工程や規則、規定の不徹底」にもなりますよね。
この場合、一般的な標準工程遵守を徹底すると、 強みも消えることになります。

強み:「少数精鋭」は、
弱み: 「ひとりの離脱が大ダメージ(代替がきかない)」や 「日常的にみんな手一杯で、新事業へ人的資源を投下できない」とも言えます。

弱みを消す際にも、強み を伸ばす際にも、その影響をよくよく検討しなければなりません。
また、新規顧客を得るために、既存顧客を捨てることにならないか ・・・なども、考えてみるべきなのです。

この評価基準の大きなものは、
 ● リスクと効果の対比とともに、
 ● 企業・組織の理念や目標への合致度
 ● 実現しやすさと時期
だと思います。

大切で、重要で、これが答えという画一的正解のない大変に微妙なところなので、 この検討をするときには、手前味噌に「私の役立ちどきだわ!」とはりきってしまうのです。

理想は、

  • 強みを活かし、
  • アイディアを付加し、情勢を味方につけ
  • それをすることで影響するマイナス部分に対策をし、
  • 展開状況を敏に見つつ、撤退・転換・前進を決定する

ということで、
この具体的な方策事例は、また次の機会に書くことと致します。

こんな時期だからこそ、中小は成長するチャンス!の思いで、皆様、はりきって参りましょう♪

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【文責】代表取締役 荒添美穂

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