戦略的Webサイト活用事例 - 株式会社 香蘭社様
2016年に400年目を迎える佐賀県有田町の有田焼は、日本における磁器の元祖です。
この有田焼メーカーとして明治12年に創業した香蘭社は、長きにわたり優雅な文様で彩られた食器やインテリア用品を提供し続けています。
現在は有田焼の食器などを製造する美術品事業、碍子事業、ファインセラミック事業の3つの柱としています。
百貨店依存の販売が将来のリスクに
香蘭社の商品は主に全国の百貨店を通じて販売されています。
伝統とブランドにこだわらず食器やギフト用品を提供したことで、各百貨店で売り上げが伸びたが、 小売業の多様化に伴い、15年前頃をピークに百貨店での売り上げが下がり始めました。
そこで、直営のショールームショップでの販売に加え、インターネットでの直販にも力を入れる販売方針を立てました。
自社サイトでの販売へ。初めにすることは何か
すぐに作り始めるのではなく、『各販路をどうすみ分けるか戦略を練る』
正式オープン後、すぐに一店舗分の売り上げ
分析・検討会議のプロセスを通じ、Webサイトをショールームの案内も合わせた総合的な情報発信の場にすることや、 陶磁器は同じ模様でも正規品とB級品があるが、自社サイトでは間違いのない逸品だけを扱うことなど、
関係者が自社サイトの位置づけを理解・共有していきました。
ショールーム、百貨店、楽天ネットショップと複数の販路を持つ同社において自社サイトはどのような役割を果たすのか。 それを関係者が考え、理解したことがサイト活用の成果につながりました。
有田焼カラーを意識したWebサイト
- 1.香蘭社ファン向けの情報
- 2.引き出物や贈答
- 3.テーブルコーディネート
の3つを意識した構成とした。
カタログをダウンロードしやすいよう、色や配置に工夫。わずか3カ月でダウンロード数は1800を超えた。
SEO対策に関しては一つだけ頭の痛いことが。伝統ある商品ゆえ、商品の呼び名が現在の一般呼称と異なっているのだ。 例えばコーヒーカップのことを「珈琲椀揃え」と呼ぶ。
そこで、「コーヒーカップ」で検索してもヒットするよう、一般呼称を盛り込むようにした。