100年に一度の言い訳
最近、気になって仕方がないことがございます。
経営上、あるいは、売上目標を含む業務上の目標を達成できなかったとき・・・
経営者さんも、営業の方々も、 『100年に一度の不況』だから という言葉を免罪符にされることが増えてきたように思えてなりません。
そもそも、『100年に一度の不況』という言葉は、
前米連邦準備理事会(FRB)議長であるグリーンスパン氏が、
現在の金融危機を100年に1度か2度の出来事と表現
したことから、始まったでのはなかったでしょうか。
実際、この100年といえば、
2009年の100年前・・・1909年の日本は、伊藤博文が暗殺された年です。
日露戦争後まもなくで、『南満州鉄道』の利権を得た軍事国家でした。
言うまでもなく、その後、第二次世界大戦などを経、 オイルショック やバブル崩壊などの時代を生き抜いて、今に至るわけで、
今の日本経済が、過去100年の経済状況の中で、大きく混乱しているとは、とても言えないでしょう。
ネットワークが広がり、世界が密に繋がった今、 世界的な大きな市場を維持しなくてはならない大企業にとっては、かなり大変な状況には違いないでしょうが、 中小企業にとっては、そのひずみから発生するビジネスチャンスも多いはずです。
例えば、今年の初売りのチラシからは、ブランド物が見事に消え去りました。
不況だから売れない という判断によるものと思いますが、逆に、 ネット販売のブランド物は、大きな売上増となったところが多くございます。
市場が縮小して、大きなシェアを誇っていたところが、 撤退すると、あぶれたニーズでも、自社供給能力に比して充分な大きさとなるところは、元気を増す ということです。
世の中の暮らしや、人々にとっての価値観が動く大不況は、 新しいビジネスが育ちやすい環境であるとも言えるのではないでしょうか。
うまく行かないことを自分の力ではどうしようもない、 外部環境だけのせいにするということは、 うまく行かない状況を変える気はありません!と、 宣言しているのと同じと思うのですが・・・・・・
今こそ、中小零細企業の成長チャンスです!!!
そのためには、
- 中小零細は、大企業の動きと同調しないこと
- 新しく発生するニーズに敏感に、ブルーオーシャンを生み出すこと
- どうしたら勝ちぬけられるかを常に考えること
が必要です。
そして、今こそ、ブルーオーシャンで勝負しましょう!
※ブルーオーシャンとは、
- ・価値の整理と見直しによって、商品サービスを再編成
- ・これまでと違う市場を創出
- ・これまでにない売り方で展開
など、アイディア勝負の戦略のことです
そして、苦しいときこそ、経営者さんには、 元気でモチベーション高く、笑顔でドンと、『一緒に頑張ろう!』と、 リーダーシップを発揮して頂きたいと願う次第でございます。