ぶちっとな・・の魔力
プチプチ・・・
あなたは、これだけで、何を想像しましたか?
今回の話題は、ワレモノを包む、あのプチプチです。
次女の引越しの際にも大変にお世話になりました。
また、仕事でも傷つけたくないものを配送するときにも、お世話になっております。
『プチプチは〜?』
配送処理時に口にしたら、誰でも迷わず、アレを探してくれる、 このネーミングは逸品ですよね♪
私は、実は、このプチプチ・・通称なんだと思っておりました。
商品名は他にあるのだけれど、誰かがプチプチと呼びだして、 それが浸透したのかなあくらいに考えていたのです。
ところが、川口盛之助さんとおっしゃる方が、日経ビジネスにこの プチプチについて コメントされておられるのを見つけました。
あの病みつき商品の王者の神秘性
川上産業の「プチプチ」に見る芸術的技術」
日本の「プチプチR」という愛称、 実は業界のパイオニアで現在も圧倒的なトップシェア企業である 川上産業の登録商標です。
海外では、その形や機能を解説するという論理的な表現になっていますが、
日本での名称は、気泡状であることも、 クッション材であることにも一切言及せず、擬音語のみで俳句のようです。
それも本来の包装の役目を終え、最期に指で潰されてしまう瞬間のシーンを表現しています。
さすがに情緒の国、風流としか言いようがないですね。
川上産業にはプチプチ文化研究所 というものが存在するそうです。
きっと、遊び心を理解する、楽しい、こだわりの会社なのでしょう。
『プチプチ文化ってなに??!』って思われた方も、
『そうそう、あれは文化だよ♪』とピン!ときた方も、
皆さん、きっと、プチプチを目の前に置かれると、つい、 プチプチ潰しをしてしまわれるのではないでしょうか?
あれは、手遊び誘引の最強の魅力を持つもののようです。
プチプチ文化研究所で、 被験者にプチプチの魅力を試してみたところ、
つい、プチプチやってしまう、あの衝動は、
- 人種を超える
日本だけでなく、国籍や人種に関係なく、皆がプチプチするらしい♪ - 年齢を超える
つい、目の前のプチプチをプチプチ 潰してしまう、あの行動は、経験から学ぶものではなくて、 初めてプチプチを見る幼児でもやってしまう、本能的なものらしい♪ - 種の壁を越える
ひとだけでなく、
お猿さんでも、アレに出会うとプチプチしてしまうらしい♪
という現象が、認められたそうです。
そして、もっと面白いのは、この川上産業さんでは、通常の品質管理に加えて、 プチプチを潰してみるという感覚的品質管理 を実施されているということでございます。
ぷちっと潰れる、あの感触で、
- ・どの会社の製品か、どんな製法で作られたか
- ・同じ製品でも、どこの工場で作られたか
まで、わかる方もおられるというのが、製品へのこだわりを感じさせてくれます。
川上産業の創業者さんの開発したプチプチは、 1960年代、緩衝材としては、包装業界の常識を破るものでした。
国際特許でも取っておられたら、いまごろは、 世界でも有数の企業となっていたことでしょう。